昨日から深大寺でほおずきまつりをやっている。おととい、たまたま散歩に出かけた際にまつりの準備をしていて知ったのだが、いろいろ催しがあるみたいで楽しそうである。明日が最終日なので夕方にでものぞきに行きたい。
さて、ほおずきは漢字で鬼灯と書くらしい。私はおとといまで知らなかった(恥)。盆の季節に実をつけるし、いわれてみれば提灯みたいにも見える。盆に帰ってくる霊を導く灯りに見立てれば民話のひとつふたつもありそうだ。ちなみに中国語では酸浆という。ほかにも红菇娘、挂金灯、戈力、灯笼草、洛神珠、泡泡草などと呼ばれ、これら別称の方が雰囲気があるが、辞書を引くと最初に出てくるのは酸浆である。漢方薬としても使われ、百度百科によれば、紀元前300年の「尔雅」1にも酸浆のことが書いてあるらしい。うーむ、でもどうして酸浆なのだろう。浆と書かれるとどうしてもドロドロの液状物質(セメントとかパルプとかオートミールとか)を思い浮かべてしまう。紙風船のようなほおずきとどうにも結びつかない。
関連:漢典の浆の説明
- 中国の古い辞書 [↩]
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