ブラウザをFirefoxからGoogle Chromeに換えた。
アドオンやらテーマやらでカスタマイズし、すっかり手に馴染んでいたFirefoxなのだが、最近は長時間使っていると動作が緩慢になり、Firefoxだけでなく他のソフトの動作まで重くなる現象が深刻化していた。翻訳作業時には、ある単語の意味を調べるためにWikipediaやGoogleや百度、それに北辞郎をはじめとする各種辞書サイトを大量に開き、延々と調査を繰り返す。作業時間が10だとすると5か6はこういう作業をしているので、調査に使っている道具がキビキビ動いてくれないとフラストレーションがたまる。
きっとメモリをたくさん消費しているのだろう、だったらいったんブラウザを閉じて再起動してやろう、そうすれば動作も軽くなるだろう。そう思ってFirefoxを閉じて、再起動しようとすると「Firefoxはまだ起動中です」というメッセージが表示され、起動できない。忙しい時にこういうことが起きると、本当にウンザリする。そう、私は心底ウンザリしてしまったのだ。だからFirefoxを捨てた。
新たに「既定のブラウザ」の座に納まったのはGoogle Chromeである。このブラウザがGoogleから発表された当初、使ってみたことはあったのだが、タブの挙動をカスタマイズできず魅力を感じなかった。その後、拡張機能が実装されたり、ブックマークの同期に対応したり進化を続けているのは知っていたが、Firefoxから乗り換えようとまでは思わなかった。Firefoxで十分だと思っていたからだ。
今回、Chromeの導入を真剣に検討し、あれこれ調べているうちに、ある拡張がたいへん魅力的であることを知った。それがChrome Keyconfigである。
ショートカットキーを定義するための拡張で、設定画面で任意のキーの組み合わせを入力し、その組み合わせに特定の操作を割り当てる。この拡張を使えば、デフォルトのChromeでは実現できない「左側のタブを閉じる」も設定できる。私は早速「Ctrl+←」に「左側のタブを閉じる」を割り当ててみた。すばらしい。実に便利である。ついでに「Ctrl+→」を「右側のタブを閉じる」、「Ctrl+delete」を「他のタブをすべて閉じる」にした。「J」で下にスクロール、「K」で上にスクロールというlivedoor Readerと同様の操作体系が使えるのもうれしい。ブラウジングがぐっと快適になる。
ほかにも、私がFirefoxで何より気に入っていたContext Searchという検索用アドオンに近い、Universal Searchという拡張も見つけた。朝から晩まで検索ばかりしている私のような人間にはたいへん便利な拡張だ。
この2つの拡張を導入したら、なんだかずいぶん使いやすい軽快で便利なブラウザになったので私はChromeに乗り換えることにした。以下、導入したその他拡張である。
- AutoPagerize(Googleの検索結果など複数ページにわたるサイトをつなげてくれる)
- Chrome Keyconfig
- Create Link(アンカータグを作成する)
- Docs PDF/PowerPoint Viewer(PDFなんかをGoogle Docs Viewer で閲覧する)
- FlashBlock(Flashを再生しないようにする拡張)
- IE Tab(現在のページをIEで閲覧)
- New Tab on External Links for Greasemonkey(外部リンクを新しいタブで開いてくれるGreasemonkey用スクリプト)
- RSS Subscription Extension(閲覧中のページをRSSリーダーに登録するための拡張)
- Text URL Linker(リンクになっていないURL文字をリンクに置き換える拡張)
- Universal Search & IE8 Accelerators
さよならFirefox、今までどうもありがとう。