妻の実家に年始の挨拶に出かける。深大寺の周辺は今年も混雑していて、交通整理の警察官が出ていた。
昼食に手巻きずしをごちそうになり、腹ごなしに子どもを連れて近所の公園で遊ぶ。1時間ほど遊んで戻ったが、子どもたちは遊び足りないようで、義母の手を引っ張るようにしてまた近所の探検へと出かけて行った。
子どもたちが出かけて静かになったので、これ幸いと義父にアラビア書道のことを聞く。義父は能書家(十段)でそれだけでも尊敬のまなざしを向けてしまうのだが、アラビア書道にも造詣が深く、道具のことから書体のことまで素人の質問に実演を交えて丁寧に答えてくださる。
義父が「大先生」と呼ぶ本田孝一氏の作品集を見せてもらい、いろいろと教えていただいた。実に美しい。興味のある方は、ぜひこちらのサイトで紹介されている「赤の砂漠」をご覧いただきたい。日本人のアラビア書道家の作品が大英博物館に収蔵されている、というのはちょっとこう想像がつかないというか、何それどういうこと?という感じだが作品を見ると納得する。
Googleの画像検索で arabic calligraphy を検索すると、ため息が出るような美しい作品をこれでもかと見ることができる。偶像崇拝が禁止されているイスラム世界において、デザインを突き詰めていくとこうなるのか、と圧倒される思いである。
新年早々、実に良いものを見た。