岳飛伝17巻を読み終わりました。「読了した!」という達成感よりも「読み終わってしまった」という寂寥感の方が大きいです。
水滸伝全19巻、楊令伝全15巻、岳飛伝全17巻、楊家将の4冊も加えると全部で55巻。主要な登場人物だけでも軽く100名は超え、物語のスケールもどうやってまとめるのか不安になるほど大きな作品でしたが、圧倒的な筆力で新しい時代に向けて戦う男たち(女性ももちろんいますが)が描ききられておりました。まずは作者の北方謙三氏に一献。
水滸伝の連載開始が1999年とのことですので、17年にわたる仕事を終えられた北方先生におかれては大きな充実感の中にいらっしゃることと思いますが、ファンのひとりとしては胡土児伝も読みたいなと切に願う次第です。彼らのその後を知りたいと思うのは、もちろん私だけではないでしょう。北の大地を駆ける馬群、そこにはためく黒い旗。想像しただけで胸が躍ります。
北方水滸で水滸伝にはまりました。
決定版と言ってもよいと思います。
私も北方水滸伝を読むまではピンときていなかったのですが、この作品のおかげであの時代に興味がわき、遼や金のことも調べたりするようになりました。世界を広げてくれるすばらしい作品だと思います!