先日、娘の出生届のために役所に行った。病院からもらった用紙を提出し、児童手当や保険証の手続きなどを行うわけだが、窓口で娘の名前を一部訂正するよう要求された。娘は5月生まれなので名前に「皐」の字を使ったのだが、私が出生届に書いた「皐」がお作法的によろしくなかったので書き直すよう言われたのである。図にすると以下の通りである。
つまり、「白」の下の4つの棒を私は「摂」の右下のような書き方をしていたのである。窓口の担当者は人名漢字の表を示して「こちらが正しいのでこちらに合わせるように」と言う。ふむ、まあそう言うのなら仕方がない。その場は言われた通りに書き直したが、何となく気になったので帰宅してから教育部の異体字字典と漢典を調べてみた。私は細かいことが気になる几帳面なA型なのである。
上のリンクにあるように大陸の字体は私が書いた字体と同じである。「皐」の正字が「皋」であることを考えるとまあそうだよねと思うわけだが、大陸以外はみんな「一」を4つ並べたかたちである。ということは、康煕字典でそうなっているんだろうなと予想がつく。
うむ、予想通りである。スッキリした。
関連:康熙字典網上版