ヤフオクでG-SHOCKを落札した。5年落ちのGW-M5600-1JFである。送られてきたG-SHOCKは、多少汚れてはいたものの、ベゼルを外してぬるま湯の中に放り込み、ブラシで全体をごしごし洗ったら驚くほどきれいになった。これで6000円なら安い。電波ソーラーなので電池交換や時刻合わせの手間がかからない優れものである。
デジタル時計は、同じカシオのデータバンク(DB-E30)を長く愛用していた。何年か前、海外旅行に行く際に腕時計を忘れたことに気づき、空港で購入した思い出の品である。その思い出の品は、現在息子に奪われ、彼の宝物になっている。保育園に行っている時以外は、四六時中いじくり回していて、ワールドタイム機能やタイマー機能で遊んでいる。何が楽しいのかさっぱり分からないが、ここまで気に入っているものを今さら返してとも言えない。
腕時計は、春にCASIOのLINEAGEを買ったし、TIMEXのキャンパーも持っている。ひとつくらい息子に譲ったって不自由はない、と思っていたのだが、レンタルビデオ屋で借りたスピードを見たらG-SHOCKが無性に欲しくなってしまった。キアヌ・リーブスがたいへんかっこいい。サンドラ・ブロックが若い。劇場公開当時、映画館でこの作品を鑑賞したが、今見てもなかなか面白い。劇中、キアヌ・リーブス扮するジャックがスクエアフェースのG-SHOCKを使っている。
もちろん、現在もこのラインは作られていてAmazonで購入することができる。DW-5600E-1Vというモデルである。価格も5000円台と手頃で、こちらはソーラーでも電波でもないが、無駄のないシンプルな作りで悪くない。
参考:超訳コネクト |米Amazonで最も評価の高い腕時計(G-SHOCK)のレビュー翻訳 【海外の反応】(※ページの真ん中以降に米Amazonのレビュー翻訳があります)
それにしても、と私はここで関係のない想念にとらわれる。スピードの公開された年は1994年である。1994年はいつの間に20年前になってしまったのだろうか。当時、私は22歳で大阪の四畳半のアパートに暮らしていて、街を歩けばミスチルが歌う「Tomorrow never knows」が流れていて、村山富市が眉毛を伸ばし、ビートたけしがバイクで事故を起こし、そして、カート・コバーンがこの世から去った。自分の周りでもいろんなことが起きたはずなのだが、今となっては断片的にしか思い出せない。翌年、私はアパートを引き払って上京し、さらに次の年には中国で暮らすことになるのだ。橋の下を流れた水のことを思うと少し感傷的になる。
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