スマホを持つようになり、いつでもどこでもメールをチェックして添付ファイルを閲覧できるようになりました。実に便利であります。出先で仕事の照会をもらっても音速で返信することができるので、機会を逃すことがなくなり、かつてのように机の前に貼り付いている必要がなくなりました。こういうことをいうとおっさん扱いされますが、駆け出しのころは鳴らない電話を前に仕事が来るように念じ続けたものですし、原稿もファックスやバイク便で届けられることがよくありました。
技術の進歩により私の行動範囲は広がり、今やスマホがなければ不安で動悸がするくらいですが(病院行け)、ちょっと困るのがメール着信の通知です。仕事のメールは熱烈歓迎ですし、友人知人からのメールもウェルカムですが、セールスやカードの利用明細のお知らせ、通販の購入・配達確認、なんとなく購読しているメルマガ、スパムも数多く届きます。スマホのGmailアプリはメールが届いたら通知するように設定していますので、そのたびにピロリンと音がしてブルブル振動します。翻訳作業に没頭しているときにこの通知が入ると、思考がいったん止まり、もとのリズムに戻すのに時間がかかります。ちょっと面白そうなメルマガなんかが届いて読み始めたりすると30分くらいロスします。
我々に与えられた時間は有限であり、生産性を高め、自ら掲げた目標を達成するため、日々全力を尽くさなければならないにもかかわらず、私はメールの通知に振り回されている。こんなことではいかん、いかんのは分かっているけどこのメールおもしろそう、わあもうこんな時間タスケテー
この問題を解決するため、私は脳内にプロジェクトチームを立ち上げ、対応策を検討することにした。
- 一番簡単な方法はGmailアプリの着信通知を切ってしまうことである。これは非常に潔い男前の選択だが、現実問題として少なくとも仕事のメールは知らせて欲しい。却下。
- 便利な通知アプリを探す。世の中には同じ問題で悩んでいる人がたくさんいるはずなので、指定したアドレスからのメールだけ通知してくれるとか気の利いたアプリがあるに違いない→見つからなかった(涙)
- 必要なメールだけ通知してくれれば良いので、それ以外のメールを弾くフィルタを作成する。フィルタ作成は手間だが確実に目的は達成できる。
ということで可及的速やかに読む必要のないメールが来たら、受信トレイをスキップして「Read later」というフォルダに保存するフィルタをちまちまと作成しました。Gmailのサイトに行き、「設定」→「フィルタ」→「新しいフィルタを作成」とリンクをたどり、差出人やメールのタイトルに含まれるキーワードを指定してフィルタを作成します。
↑のように差出人またはタイトル1を指定し、↓のように受信トレイをスキップする。
Gmailのアプリでは、受信トレイに届いたメールに対して通知を出す設定になっているので、受信トレイをスキップすれば通知が出ません。スキップされたメールは削除されたわけではなく、「Read later」のフォルダに入っているので、12時、17時のように時間を決めて中身を確認すれば時間を無駄にしなくて済みます。
- 両方指定する必要はありません。キーワードだけでもOKです。 [↩]