いや、正直こんなのでいいのかな、という部分もあるのですが……。
先日、「気功革命」という本を購入しました。いつもこの手の本は図書館で借りるのですが、調布市の図書館には収蔵されていませんでした。この本、アマゾンを見るとずいぶん評価が高く、どうにも気になったのです。本で気功?なんか通信教育の空手みたいじゃない?と自分の行動に疑問を感じないわけではありません。ただ、20年ほど中国語をやってるのに、気功に関してはなんの知識も持ってないので、まずは入門書を購入し、分からないところがあれば、気功教室を探して通えばいいやという風に考えました。
なぜいきなり気功なのか?と問われると自分でもよく分かりません。なんとなく巡りがよくなりそうな気がしたのです。座り仕事なので、夕方になると全身がどよーんと重くなります。これぜったいに健康によくないよなあ、とは前から考えていて、その改善に太極拳でもやろうかなと思っていたのです。それで検索しているうちに気功が面白そうだなと。
本の内容に奇をてらったところはなく、原理から始まって基本的な動作や心構えなどについて丁寧に解説されています。動作そのものも難しくありません。「甩手」なんて手をブラブラさせてるだけです。
最初の功法は3つだけ。「甩手」、「站桩」、「收功」です。
動画にあるように「甩手(せいしょう)1」は前後に手をぶらんぶらん振るだけです。本には後ろに手を振って、首を反らせ、かかとを浮かす「甩手」も紹介されています。どちらも体から悪い気(邪気)を出すためのものだそうです。この動作を40分、とか書いてあります。さすがにそれはちょっときついですが、10分でもいいそうですので、まずは「甩手」①と②で計10分くらい。
次が「站桩(たんとう)」です。本では「三円式站桩法」が紹介されています。上の動画の2分くらいから始まる動作のように、ひざを曲げて、背筋を伸ばし、腹に大きなボールを抱えるイメージで腕を伸ばします。あとはひたすらボーっとする、もとい瞑想します。これは15分以上行うそうです。
この「站桩」が面白くて、腕で大きなボールを抱えるようにしていると、お腹の前に本当にボールのような弾力のあるものを感じるのです。腕を内側に寄せてボールを押すとボヨンボヨンします。このボールのところに外気を集め、先ほど「甩手」で追い出した邪気のかわりに体に取り込むとのこと。うーむ、気が集まっているかどうかは分かりませんが、このボールをボヨンボヨンするのは面白い。何もないのに弾力だけ感じる。長く立っていて疲れないのも不思議です。
最後に「收功(しゅうこう)」。集めた気を体に取り込みます。腹の前のボールをだんだん小さくしていって、それを臍下丹田に入れます。右手を下、左手をその上に重ね、ヘソの下のお腹を右3回、左3回回し(女性は左手が下で逆回り)、最後に上、下、真ん中とお腹を押します。
これだけです。「收功」のやり方がこれでいいのかちょっと確信が持てないのですが、動作に関して難しいところはありません。なお、「站桩」は立禅ともいうそうで、頭をスッキリさせる効果が期待できます。体の中の巡りがよくなって、頭も冴えるとなるとすごいことになりそうです。しばらく続けてみてどうすごくなったかレポートしたいと思います(なぜか耳毛がすっごい伸びるとかだったらしないけど)。
- 本には「せいしょう」と読みが振ってありますが、「甩」の音読みは「しゅつ」じゃないかと。 [↩]