ある日、ぼんやりキーボードを眺めていたところ、「Windowsキー、ふたつもいらないよね」という独り言が口をついて出た。
キーボードの左下にあるWindowsキーはCtrlキーと間違いやすく、Ctrl+C のつもりで Windows+C と打ってしまうと、Copilotが元気よく立ち上がり、質問を促してくる。当然のことながら、私の仕事への集中力はその瞬間に断ち切られる。
このゆゆしき事態を解消するため、左下Windowsキーを抹消する。使うツールは以前紹介したAutoHotkeyである。使い方については、以前のエントリを参照されたい。
前回作成した keyremap.ahk に次の1行を追加する。
LWin::Send, {text}``
これは、左下Windowsキーが押されると、バッククォート(backquote、backtickとも)を入力するように割り当てを変更するものである。
ポイントは「“」とバッククォートを二重に入力している点である。バッククォートはAutoHotkeyで特殊な扱いを受けているため、このように書かないと期待した動作にならない。
前回のエントリに書いたように、私は英語配列のキーボードを使っていて、バッククォートキーに全角半角キーの機能を割り当てている。これによって操作感が向上し、私の生産性が底上げされるわけだが、バッククォートキーを潰してしまっているので、バッククォートが打てない。あまり使う機会のないキーだが、中国語のIMEはこのキーに间隔号(·)を割り当てているので、これが入力できないのが悩みの種だった。
今回、Windowsキーの役割を変えることにしたので、このキーにバッククォートの機能を割り振ってみた。無事、バッククォートが入力できるし、IMEを中国語IMEに切り替えると间隔号も入力できた。Copilotも立ち上がってこない。一件落着である。