中国語と日本語が混在するワードの文書を扱っていて、中国語部分のフォントを SimSun にしたい、でもひとつひとつフォントを変更していくのは死ぬほど面倒くさい(100ページあるドキュメントとか考えるだけでもう)。そういうときに役に立つかもしれないTipsをひとつ。
ワードの置換機能には条件にマッチする箇所のフォントを変更する機能があります。今回はこれを使って「すべて置換」します。指定箇所のフォントが一気に変わるのでちょっと気持ちいいです。以下の画像をごらんください(クリックで拡大)。
中国語と日本語が交互に記載されています。現在のところ、フォントはすべて「MS明朝」になっています。ところどころフォントの表示が崩れていて見苦しいですね(资、设、坚など)。中国語は行頭に[中]とありますので、これを目印に中国語部分のフォントをすべて SimSun に変更してみましょう。ショートカットキーの Ctrl+H を押して置換ダイアログを出します。
まずオプションボタンを押して、上図のように検索オプションを表示し、「ワイルドカードを使用する」にチェックを入れます。次に検索する文字列の欄に「[中]*^13」と入力します。これは、[中]で始まって任意の文字列が改行記号の手前まで続く、ということを表したワイルドカード(正規表現)です。
置換後の文字列の欄をクリックしてカーソルを移動させた後、左下の書式ボタンを押し、フォントを選択するダイアログを出します。
日本語用のフォントのドロップダウンリストからSimSunを選択し、OKボタンを押します。
以上で検索条件設定は完了です。置換後の文字列の欄は空欄のままにしておきます。同欄の下に「フォント:SimSun」と表示されていればOKですので、すべて置換ボタンを押します。
こんな感じでフォントがまとめて変更されます。一瞬でフォントが変わるので気分爽快。
ワイルドカード(正規表現)を使った検索、置換は非常に便利で、私もテキストエディタでよく使いますが、ワードは文字列の処理だけでなくフォントも変更できるところが強力です。今回の条件指定よりもっと複雑な指定も可能ですので、アイデア次第で作業効率が大幅にアップします。ぜひお試しください。