夏目漱石の「木屑録」を文字起こししましたので公開します。ファイルのフォーマットはPDFとDOCXとなります。
「木屑録」は、若き漱石が夏休みに房総半島にでかけた際の紀行文です。全編が漢文で記されていて、正岡子規に送られたそうで、子規による評も文末に収められています。
文字起こしに当たっては、国立国会図書館デジタルコレクションの木屑録を参照し、高島俊男氏の『漱石の夏やすみ』を資料として用いました。高島氏の書籍でも活字に起こされていますが、同書では漢字が全て正字体に直されています。漱石の書は、略字や踊り字、異体字を多用しているため、できる限り書かれている通りに漢字を選ぶように心がけました。原文にはない句読点も付けていますが、こちらについては参考程度とお考えください。
訳文は、上掲の『漱石の夏やすみ』にすばらしい訳文が収録されていますのでぜひそちらをご参照ください。
松岡正剛の千夜千冊で紹介されていた漱石の漢詩が気になり、勉強を兼ねて文字起こししましたが、とても骨の折れる作業でした。誤りがあった場合、その責任はすべて私にありますので、お気づきの点があれば、ご指摘いただけますと幸いです。
※PDF、DOCXともにフォントは「花園明朝」を指定しています。フォントによっては、一部漢字が正しく表示されない可能性があります。ご了承ください。