訳語の調査を行うときの小技を紹介します。
中国語版の「とは検索」
知らない言葉に遭遇し、辞書などにその言葉が掲載されていない場合、日本語であれば「調査対象の単語+とは」のかたちで検索すると、その言葉を説明したページが見つかることがあります。例えば「グリーン調達」を調べたい場合に、「グリーン調達とは」を検索する感じです。
これと同じことを中国語でする場合、私は「調査対象の単語+指 or 是指 or 指的是」で検索しています。結構うまくいきます。検索対象語句が「规模以上企业」である場合、「规模以上企业指的是」で検索するとこんな結果になります。上記以外にも、検索語句の頭に「什么是」や「所谓」をつける手もあります。
英訳を活用する
翻訳の調査の場合、専門用語の訳語を調べる際に、その中国語の英語訳を探し、その英語の意味をさらに調べる、ということをよくやります。オンライン辞書に収録されている言葉であれば、比較的簡単に見つかりますが、そうでない場合、調査対象の言葉を検索エンジンにかけるだけではなかなか見つかりません。
こういう場合、検索語句に「abstract」や「附英文」を加えてみます。「abstract」は論文などの冒頭にある「要約」を表しますので、「中国語の検索対象語句 abstract」で検索すると、中国語と英語が対訳になった論文のページが見つかる可能性があります。この方法は、専門用語を調べるときに効果的です。「附英文」は、中国の法律に英訳版が用意されていることがあるのを利用したものです。運が良ければ、中国語と英語の対訳になった法律や国家基準などのページが見つかります。
質問サイトを利用する
教えて!gooや人力検索はてなのような質問サイトも便利です。中国にも百度知道という質問サイトがありますが、わざわざ自分で質問しなくても、過去の回答がとても参考になります。例えば先ほど検索した「规模以上企业」を百度知道で検索してみるとこういう結果になります。「什么是规模以上企业」なんてドンピシャです。
「何謂〇〇」と入力しても、よくヒットしますよ。
こちらは書き言葉的表現ですが。